2008.08.06(水)メモ

[20080806]自分のなかでまとめるための。




もう8月だし、ごちゃごちゃ賑わってくる前に、ちょっと思ってることを書いておきたい気分になった。
威勢のいい(、ていうか物騒な)こと言いたがるひとたちがいるけど、日本は戦争に負けたんだってことをどう思ってるのかな。
(もちろん、似たように見える立場でもいろんなのがいるだろうし、たとえばの話「私は右翼だがおまえの言うようなのとはまったくちがうぞ」というみなさまには大変失礼なことを書いてしまうかも知れん。先に謝っときますごめんなさい)
とにかく戦争とか戦死者を美化したがるのがよくわからん。
負けの美学なんでしょうか。
しかし、リアルポリティクスでそれはかなり困る。ていうかやめてほしい。
いやもちろん私は戦死した方々を貶めるつもりなんてまったくない。特攻とかだって、ほんと悲劇的だと思う。
でも、特攻の話をある程度まで知れば、いかに当時の日本軍が最悪だったかってのがわかってくる。本当に理不尽で、ムチャクチャだから。特攻の話をあたかも美談みたいに扱うほうが、よっぽど死者に対する冒涜なんじゃないかと私は思う。
戦死者の遺族とか、あるいは無事に生きて帰ってきた兵隊さんとかの目の前で私が自分の意見をそのまま言えるかということになると、正直それは難しいような気はする。彼らがどんな言葉を語るにしても、それを面と向かって批判することはたぶんできない(おそらくするべきでもないだろう)。
「死んでいってひとたちのおかげで今の日本はあるんだ」って言われたら、そりゃ反論しにくい。
でも、やっぱり、多くのひとが犬死にさせられたってことなんじゃないだろうか、じっさいのところ。バカな国家のせいで、バカな政治家や軍人のせいで。
歴史修正主義にご執心のみなさんは、そのへんのことから目を背けてるんじゃないかと思ってしまう。

それと、兵士として死ぬこと、あるいはもう少し広げて、国家のために死ぬことは尊いことである、という前提で話をされるのもちょっと困る。
たとえば空襲で死んでしまったことは、戦場で死んでしまったことに比べて、価値が低いってことになるんだろうか。
そうだ、と答える人間は、おそらくいるのだろう。そしてそういう人間は、おそらく、戦争をやる政治を批判したために捕まって獄中で死ぬ、というような死を、貶めるんだろう。
あるいは、戦場から逃げ出して生きのびることのできたひとの生は?
あるいは、ただ日々を生き、そして死ぬことは?
こういうふうに問うたからといって、戦死したひとたちを軽んじることにはならないと思う。

見方によっては「犬死」ということにもなりかねない犠牲を、なんだっけ、「英霊」?として祀り上げることに総理大臣としてこだわった輩は、迷いなくブッシュjr.の戦争に諸手を上げて賛同し自衛隊の派遣を決定した輩でもある。


たとえばドイツ人て、ヨーロッパではあんまり好かれてないらしい。とくにポーランドとかでは。考えてみれば当たり前、だけど、もう60年以上たってるにもかかわらず。
そんなドイツが、戦争で負けて取られた領土を取り戻そうとするかといえば、まずありえない。ぜったい無理。敗戦国なんだから。