Perfumeの新しいシングル。VOICE / 575 #prfm // Deftin ...

VOICE 。
もはや、あからさまなAutotune使いは聴き取れない。そして曲全体を通して、3人のユニゾンで歌っているように聴こえる。
「VOICE」というタイトルそのままに。


メロディが秀逸。イントロなどの装飾として部分的にエスニックなフレーズを用いるJポップの曲はよくあるが、「VOICE」の場合、サビに中華風。そこが非常によい。
チャイナ風と言っても、音階だけみれば、ふつうのペンタトニックである(それはこの曲に限らない)。そう聴こえさせるのは、メロディの譜割、および総合的なアレンジの工夫によるものだろう。イントロの捻ったコード展開もナイス。


曲の構成、あるいは音の面でいえば、いつもの中田ヤスタカ節で、派手な新機軸はないと言っていい、にもかかわらず、ますますブラッシュアップされている気がする。個人的には、「love the world / edge」以来の名シングルだと思う。


2曲目「575」も、いいじゃないですか。4つ打ちだけで押し切らない、このくらいのテンポの曲も板についてきた。このての歌詞は個人的にはどうでもいいのだが、ラップが意外に悪くない。ただ、同じラップを2回繰り返すのはちょっとどうなのか、と思わないではないけれど。
このての歌詞は…と言いつつ「575」の歌詞の話。これは前回のシングル「不自然なガール / ナチュラルに恋して」に引き続き、ひとりの男性をめぐるふたりの女性のことば、という設定になっているように読める。ただし今回は、1曲の中で歌のパートとラップのパートで分担。前回からストーリーの続きと見るならば、それぞれの関係性、心理、さらにはふるまいも、変化してきたようだ。
うーん、やるねえヤス。


このシングルでPerfumeは、楽曲、およびそのVOICEの魅力によってますます支持を広げることができるだろう。



さて、あまり話は変わりませんが

love the my rap ~中田ヤスタカさんに贈る歌~
by Deftin