2008.04.18(金)[冗句]

[20080418]ヌーヴェルヴァーグばりに作家主義な批評理論の切れ味を楽しむ書き手も、映画の価値において決定的なのは役者の魅力であるということをわかっていないはずがない。
インテリを自認するスノッブの必須アイテム、その実ナンセンスな悪ふざけだらけのゴダール映画がポップアイテムたりうるか否か、それがいかにフィルムに映し取られた女優たちに左右されることか。
だから、ある時期のゴダールを好む者は、ある特定の女優を好むことになる。
すなわちアンナ・カリーナが最も輝くのはゴダール映画においてであり、ゴダール映画が最も輝くのはカリーナによってなのである。

おわかりだろう、これこそがファンの独断と偏見というものだ。



今回のテーマ:シネフィルのふり
前回のエントリの注?